EZUKO THEATER

えずこホール情報誌「うずうずvol.18」に掲載されたえずこシアター第6回公演「毎日、フツウ。」の特集。住民だからこそ成しえた作品の本質。そして、その舞台の裏側を紹介します。



「毎日、フツウ。」
【伝えたいのに・・・篇】

□2001年
第回公演「毎日、フツウ。 伝えたいのに…編」
9月7日(土)19:00開演
9月8日(日)15:00開演


えずこシアター
メンバーからの感想より(その1)

第6回公演「毎日、フツウ。」【伝えたいのに篇】が2002年9月7日、8日えずこホールで上演されました。今回は、メンバーが役柄のキャラクター作りからストーリー、演技や装置のことまで一緒になって作り上げていきました。舞台で使った電光掲示板ができたときは思わず一同の目に涙が…。今までにない苦労を乗り越えたえずこシアターメンバーたち!公演を終えた感想をご紹介します。

村上さんは3年間のブランクを経て、今回の公演に久々のカムバックを果たしました。ご主人との別離、そしてご自分の病と障害を乗り越えての復帰。えずこシアターのメンバーにとっても、今回村上さんと同じ舞台に立てたことは、この上ない喜びだったのです。

■今回は「カラオケ教室のマドンナ」を演じた村上可ズイさんの感想から
 
  夫の入退院、そして自分の入院(難病による障害)そして願いもかなわずガンで逝ってしまった夫、一緒にえずこシアターに参加してきた私にとっていい知れぬ淋しさだった。誰かにドーンと真暗やみの中につき離された様な気がした。そんな時私の気持ちを救ってくれたのがえずこシアター関係の人たちである。
 数々の心からの気持ちを忙しい中伝えに来て頂だき、段々私の中に明るい陽ざしが窓辺に差し込んで来た様だった。しかし自分がかかえた障害をさらけ出すのが恥かしいという気持ちが先に立った。そんなとき主事医が「病気と仲良く付き合って行くことだよ。あなたには言葉も話せる。耳も聞こえる。もっと大変な人沢山いるんだよ。がんばって下さいね。」と教えて下さった。私本来は前向きの自分が大好きなのである。元・文学座の女優で山形出身の萩生田千津子さんは交通事故で下半身マヒでありながら現在車椅子で「語り朗読」の活動をしている。それに励まされ、これからは同じ障害者の希望とはげみにもなれたらと思う。
 9月の公演に参加出来たのは、自分の座る椅子さえも出し入れ出来ない私を支えてくれているえずこシアターの仲間達のお陰である。自分でもう無理だなと思うまでえずこシアターのあるかぎりやって行けたらと思っている。
 これからもっともっと芝居の楽しさ・おもしろさを一人でも多く分かって頂けたらと思っている。この町の住民が一生懸命、学校や勤めが終わってから汗を流し稽古に取り組んでいる事を分かって頂けたらと思います。そしてえずこホールを応援していただきたいと思っています。



▲田中家の人々をめぐって繰り広げられる「伝えたいのに伝わらない」もどかしさと誤解が誤解を生んでいく騒動をコメディータッチで描きました。

■田中好子役はなんてったって光りました。曽根田浩子さんの感想から…。

  「伝えたい・・・」今回のテーマは日常私たちが感じていること。
 いつも、ぶち当たっている壁こそが「伝えたいのに伝わらない」。まさにこれなのです。毎日の生活の中の身近な問題から、鬼気迫るテロ問題まで、おそらくうまく伝えられれば解決するだろうことが沢山あるわけです。
 そもそも私がえずこシアターに参加する目的としている中の一つでもあります。
 コメディタッチのお話の中の、この大きなテーマに気付いてくださったお客様が、大勢いらしたことがアンケートを読ませていただいて分かり、私たちの「伝えたい」が伝わったのだと感激しています。
 年を重ねるとともに。台詞覚えの悪さを痛感し、ひたすら反省の日々でした。また、わたし的には、必死で田中好子を演じていたつもりでしたのに、知り合いの方々からは「いつもの曽根田さんだった」と言われ、ちょっと残念でした。
 田中家のメンバーに支えられ、親友の信ちゃんのお陰で、好子は泣き、笑い、叫び、そして踊り狂うことが出来ました。心から感謝いたします。
 今回の公演で、学んだことは「自分を伝えることが出来れば、おそらく世界は平和だろう」でした。

■いつも陰でしっかりとメンバーを支えている名スタッフ、感想でも仲間のことばかりたたえる謙虚な心の佐藤美和子さん。ほんとは小道具やら照明やら裏方でだれよりも大活躍をしているのです。

 今年は例年に比べると今までにもないおそ咲きスタートとなり、シアターのみんながドキドキで、出来る 出来上がるのだろうかと不安があったと感じます。それと「言われたことをする型」から→「提案していく」にいけたような気がします。<中略>ペンキ塗りもしました。先生は俊夫さんです。知ってる人から知らない人が学ぶ。なんか、うれしかったのです。仕事じゃないから、仕事じゃないのに人から教わる。これが自然なことだな、と。
 さてさて大物です。電光掲示板くん。もう今は亡き、大活躍の今年の一番のヒーロー 電光掲示板くん。ほんとに最後の追い込みであなたが誕生しました。スタッフ&役者のみんなで作り上げたのです。完成し、明かりがついたときには感動しました。
<中略>それからゲネ〜1日目〜2日目とあったわけですが、さすがなのか回数をこなして行くからなのか、どんどん役者の転換がスムーズになり早くなって行くのが目に見えて変化がわかりました。転換のシーンは本当に最初の転換の稽古の時は(うまくできないよ、こんなんじゃ。スタッフがてきぱきやった方が速いよ。)と本気で思いました。でもさすがです。9/7.8を開けてみるとできているんですもの。それも楽しい、お客を飽きさせない転換。<中略>作っていく感じが良いです。

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