えずこホール開館20周年記念事業 えずこせいじん博覧祭

さとうたけし live paint

アーツ・イン・

エデュケーション

2016.9.21

事業概要



絵筆代わりのローラーを手に、圧倒的テクニックで短時間にライブペイントを仕上げるさとうたけしが、
学校に通い、子どもたちと交流しながら一緒に創造的な作品を作り上げます。

    アーティスト プロフィール

  • さとう たけし(ペイントアーティスト)
     宮城県生まれ。単身渡米し壁画技術を身につけ、数多くのテーマパークやレストラン等の壁画を手掛ける。クラフトマンシップの要素をアート界に持ち込んだ斬新なスタイルと短時間で描くライブペイントショーは多くの海外メディアの注目を集め、多くの人々を魅了し続けている。

    アートを身近に! ローラーアートのワークショップ

  • ローラーのみで作品を仕上げる〝ローラーペイント〟のパーフォマンスアーティストとして、国内だけでなく海外でも広く活動する、さとうたけしさん。そんな世界的アーティストであるさとうさんによるワークショップが、9月21日、宮城県白石市にある角田支援学校白石校で開催されました。

    さとうさんは生徒たちと一緒にダンスするアイスブレイクを皮切りに、ワークショップをスタートさせました。和やかなムードの中、さとうさんによるパフォーマンスが始まると教室の中の空気は一変。ローラー一本で、スピーディにかつ鮮明に描き出されるさとうさんの技を目の当たりにした生徒たちは、真剣な表情でキャンバスを食い入るように見つめていました。

    「じゃあ、みんなでやってみようか!」という、さとうさんの掛け声のもと、今度は生徒それぞれがローラーを手にキャンバスと向かい合うことに。初めこそ躊躇するものの、気分が盛り上がってくると、嬉々とした表情で、時には「きゃあ〜」と声を上げながら絵の具を一心に塗る生徒の姿が印象的でした。

    生徒みんなでつくり上げた作品名は『LOVE』に決定。完成した作品を見た、さとうさんは、『ニューヨークのオークションに出したら相当の値がつくかもしれない!』と、その独創的な作品の世界観に驚いていました。

    終了後、作品の前で記念撮影。この作品は来年の本公演の際にも展示される予定ですのでお楽しみに!

    (文:水谷幸男)

  • さとうさんのパフォーマンス

    ローラーアートに挑戦

    さとうさんも子どもたちの絵に驚く

 完成した作品

    さとうたけしさんからのメッセージ

  • さとうたけしです。僕は塗装に使うペイントローラーだけで絵を描くっていうアートをやっています。各工程を見せていくライブペインティングというスタイルでいろんなイベントに参加したり、子供たちと一緒に作品を作ったり、そういう活動をしています。

    ペイントローラーは絵を描く道具ではないのですが、色をつけるのが圧倒的に早い。筆に比べて10倍くらいかな。そこに目をつけて、目の前であっという間に絵が仕上がっていく、そのスピードと、「え、これをペイントローラーだけで描いたの?」っていう意外性を通して、皆さんに絵を描く楽しさ、ペイントの楽しさを伝えられたらいいなと思っています。

    こういったこと(アートを通じた子供たちとのワークショップ)に興味を持ったのは、海外で行われていた『アーツ・イン・エデュケーション』という活動を知ったことです。カリキュラムを、学校の先生が作るんじゃなくて、現役のアーティストが先生と一緒に内容を考えるところにすばらしさを感じて。アーティストとして、何か自分の持っているものを通して社会に貢献したいと思っていたし、これからもできる限り子供たちと絵を描いていきたいです。でも、逆に僕のほうが教わることの方が多い(笑)。今後、どういった絵を書いていくべきなのか、どういう活動をしていくべきなのかってのが、少しずつ見えてくるんですよね。

    (文:乾祐綺)