えずこホール開館20周年記念事業 えずこせいじん博覧祭



門限ズ ワークショップ

2017.3.2-3

事業概要



3月2日と3日、つくしの会児童合唱団と宮城県白石高等学校吹奏楽部で行われた門限ズによるワークショップ。本ワークショップで作り上げた内容は、最終的には3月5日のえずこホール開館20周年記念イベントで発表するというもの。

    アーティスト プロフィール

  • 門限ズ
    「門限ズ」=遠田誠(ダンス)+倉品淳子(演劇)+吉野さつき(マネジメント)+野村誠(音楽)によるパフォーマンスユニット。各地で路上パフォーマンス、参加型パフォーマンス、ワークショップを展開。

    門限ズによる〝不真面目で真面目〟なワークショップ

  • つくしの会児童合唱団と宮城県白石高等学校吹奏楽部で行われた門限ズによるワークショップ。本ワークショップで作り上げた内容は、最終的には3月5日のえずこホール開館20周年記念イベントで発表するというもの。

    この日のつくしの会合唱団とのワークショップは、「カモーン、ドロボー、ピースでアウト!」という一見意味不明なフレーズ(失礼!)をもとに、門限ズと、つくしの会児童合唱団のみんなが一緒になって、ダンスを作り上げていきました。

    腕の振りを早くしてみたり、歩幅を大きくしたり試行錯誤しながら、また、途中からは音楽やコーラスも入れていきました。すると、最初不思議な動きに見えた振り付けでしたが、それがだんだんと洗練され、最後には美しいコンテンポラリーダンスのような雰囲気へと変わっていったのが印象的でした。

    その後、「愛してる」のフレーズとともに、各自持参した「愛してるグッズ」をプレゼントするというパフォーマンスも練習。最後には、生徒たちが、門限ズがイベント当日に着用する衣装にメッセージを書き込んで、つくしの会合唱団でのワークショップは終了しました。

    宮城県白石高等学校吹奏楽部のワークショップでは、鍵盤ハーモニカやピアノに合わせて即興ダンスをしたりなど、さまざまな内容を。また〝火遊び好きな爺さんが、楽団の楽器を全部燃やしてしまう〟という設定を、楽器で表現してみようという試みも。最初にコントラバスに付いた火が、どんどん広がって最後には燃え尽きてしまうという内容で、「2音のトレモロだけでなく、音全体を上下させてみて!」「最後に雨で火が消えるってのはどう?」など、門限ズならではの高度でクリエイティブな指導が入っていました。

    そのあとは遠田さんから「楽器のバズーカで打たれてみたい」というこれまた意味不明な一言から、マシンガン、バズーカなど吹奏楽による擬音からイメージされるパフォーマンスを展開。

    つくしの会児童合唱団と宮城県白石高等学校吹奏楽部でのワークショップは、いずれも完成したパフォーマンスが気になる内容でした。えずこホール開館20周年記念イベントでの本番が楽しみです。



  • カモーン、ドロボー、ピースでアウト♪

    「愛してるグッズ」をプレゼントするというパフォーマンス

    門限ズ、自己紹介がわりの定番パフォーマンス?

    普段とは違う演奏に?!

    Q:「ワークショップ、アウトリーチなどで意識していることは?」

  • ワークショップ終了後、門限ズのメンバー4人にお話を伺いました。

    A:遠田誠さん(ダンス)
    ワークショップに限らず、「場が踊る」「心が踊る」ってことが大事。ダンス公演で、ステージはものすごい盛り上がっているのに、客席は違うってのはよくない。そうではなく、スキップで帰りたくなるような、そういうのを目指しています。とにかく「場が踊る」のが大事。

    ワークショップだと気分を適当な言葉にしてポーンって言ってみたりもしますね。あと、よく質問するのが「嫌いなもの」。嫌いなものって焦点が定まるんですよ。(言葉が)フィジカルな感じになって、それをちょっとずつ大きくしていく。実感が伴うことを広げて、だんだん動きに変えていく感じ。決まりきった動きを押し付けるのではなく「実感を伴った感覚」を膨らませてやることが多いですね。

    A:吉野さつきさん(マネジメント)
    私の場合、ワークショップでの自分に立ち位置が2つあって、1つ目はコーディネーターとして関わるとき。アーティストと一緒の現場ですから、アーティストと場の人々の関係がどう動いているか、溶け合っているか、観察しながら、一歩引いたところから、私に何ができるか常に考えています。

    2つ目は、私自身が単独でワークショップをするとき。自分自身が主体となる場合は、観察しながらも、場の人たちがどう関わっているか、伝えている言葉がきちんと理解されているか、などを意識しています。

    いずれの場合も、私にとっては「よく見る、よく聞く」が大切かなって。「はじめまして」という状況でも、自分から行くのではなく、「よく見て、よく聞く」ってことを大事にしていますね。

    A:倉品淳子さん(演劇)
    私は、ワークショップが最初はすごい苦手だった。教えるとか、人のためになるっていうことが感覚的にちょっと嫌で。でも、それを自分のためにしようって思ったときから楽しくなった。自分のために、自分が見たいもののために。関係性ではなくて、その人と一緒に何を見たいか。私は関係が、対人(関係)がすごい苦手。けれど、「表現したいものを一緒に見る」ってスタンスにしたら、ワークショップでの緊張感がなくなっていった。演劇しかできないので、演劇やっている感じです。

    A:野村誠さん(音楽)
    パフォーミングアート全般にそうなんですけど、音楽は美術と違って「もの」が残らない。音も消えてしまう。瞬間に立ち上がって、消えていく。それでも僕は、消えてしまう音楽がすごく愛おしくって、それに関わった人も含めた、消えてしまうものを、真空パックにして残したいっていう気持ちが、自分の作曲に繋がっていると思うんです。そこで起こったことを未来のどこかで再現できるというか、その時間に戻れるっていう仕組みを作る意味で、多分作曲をしたり、ワークショップで起こったことを作品化したりしている、みたいな。

    (文:乾祐綺)

  • 遠田誠さん(ダンス)

    吉野さつきさん(マネジメント)

    倉品淳子さん(演劇)

    野村誠さん(音楽)